曲目
マルティーニ:愛の喜び
シューベルト〜メルツ:涙の讃歌、すみか、セレナーデ
グラナドス:愛と憎しみ、嘆きのマハ、ゴヤのマハ
カタルーニャ民謡〜井上学:鳥の歌
ビゼー:ハバネラ
ヴァイル:ユーカリ
ポンセ:しおれた心
ガーシュウィン:サマータイム
ピアソラ〜カルレバーロ:ワルツによる詩、マリアのテーマ
アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌
演奏評
こんにちの基準からみてスケールが大きいとか
音色や指の運びがとくに洗練されているとかではないかもしれないが、
旋律を、音楽を、心に感じながら奏でていることは、音や歌いくちによく出ている。
(レコード芸術 2010年1月号)
落ち着いた音の運びの中で、ギターの響きが持つ豊かにして多彩な表情を、
メロディに即して的確に配し、確実に鳴らし分けて機微に触れてくる。
派手さはないが、浸っていい味わい。
(CDジャーナル 2010年1月号)
ひとこと
録音は田中さんのほうでされたもので、編集作業とマスタリングをこちらで請け負いました。
北海道のマエストロ、田中さんはこれより前に2枚のアルバムを発売されていて、
ユニークなレパートリーを取り上げたりで、以前から注目していた方でした。
今回も〈ハバネラ〉のギターソロなど、聴き応えのあるアルバムとなっています。
個人的にはグラナドスがお気に入りです。