曲目 カルカッシ:25の練習曲Op.60 カルカッシ:「月の光」の主題による変奏曲Op.7 演奏評 演奏にあたった稲垣 稔が、たんなる模範演奏の範囲をはるかに超えた、 「これぞまさしくギターによる“音楽”」と言いたいものを差し示している事実である。 きわめて誠実に、楽譜に即してひいていながら、 稲垣の音色の美しさ、フレージング、アゴーギグ、デュナミークの絶妙さは、 実に非凡としか言いようがない。(レコード芸術誌 準特選盤) 録音評 無駄な装飾を一切施さないナチュラルでストレートなギター・イメージが 間近にスッキリと定位する。 音の立ち上がりを中心にカチッとしたフォーカスで定位し、 アコースティックの取り込みは控え目。(stereo誌評) ひとこと シュペルノーヴァの名物企画、ギターエチュードシリーズがここから始まりました。 「単なるお手本ではない、聴いて楽しめるエチュード集」を目指して、全7枚で企画されました。 稲垣さんの演奏はまさにそのコンセプトにぴったり。 「カルカッシってこんなにいい曲だったんだ」と思わせる、実に絶妙な演奏です。 現在は現代ギター社に移って発売されていますが、コンスタントに売れ続けている1枚です。 ※稲垣稔さんとの録音に関するあれこれは別項「稲垣稔さんの想い出」を参照ください。