曲目
組曲 ニ長調/M.M.ポンセ
プレアンブル
クーラント
サラバンド
ガヴォットI、II
ジーグ
2つの民謡/A.タンスマン
アンダンテ
アレグレット
22の練習曲より/M.ガンジ
第6番
第12番
第18番
3つの宮廷の歌/G.サントルソラ
プレリュード
アリア
終曲(ジーガ)
ワルツ「あなたが欲しい」/F.クレンジャンス
夕暮れの歌/M.D.プホール
ブエノスアイレスの秋/A.ピアソラ
ブエノスアイレスの春/A.ピアソラ
明石の空の下/J.M.レーモン
演奏評
(…)確固たる技術をベースに各曲目の聴かせどころを的確に捉えて、
歌心あふれる演奏を繰り広げている。
愛器フレタの重厚で引き締まった音色も相俟って、
演奏には一種の“香気”すら醸し出されているようにも感じられ、
一聴の価値ありと言えよう。
(現代ギター 2019年6月号)
(…)選曲は、濱田圭独自の審美眼によるもので、たとえ派手ではなくとも実質が高く、
どの曲も共感を込めて表現されているだけに、聴きごたえ十分。
(…)演奏そのものからも、音符の正確な再現を超えて、
しみじみと溢れ出す「想い」をじっくりと味わうことができる。
「燻し銀のアルバム」と呼ぶこともふさわしかろう。
(レコード芸術 2019年7月号 準特選盤)
録音評
ギターとマイクとがほどよい距離感を維持して、しっかりとした音像で聴かせる。
(…)ノイズ成分を感じさせないなか、空間のサイズも自然に感じさせ、
楽器そのものが持っている美しい響きをしっかりと聴かせる。
それが中低域の厚みにもつながり、音像の安定感に寄与しているようだ。
(レコード芸術 2019年7月号 92点)
演奏者プロフィール
濱田 圭
兵庫県明石市に生まれる。
9歳よりギターを始め、故・吉田藤太郎、故・稲垣 稔の各氏に師事。
数多くのギターコンクールにおいて優勝する。
10代の頃から演奏活動を行ない、フルートやヴァイオリンなど、
さまざまな楽器とのアンサンブルにも意欲的に取り組む。
2014年イギリスの「ワーズワースと芭蕉『彷徨の詩人たち』展」のために
門田展弥氏により作曲された〈ヴィオラとギターのための作品〉ではギターを担当し、
録音は後にサウンドトラックCDとしてイギリスにて発売される。
2015年夏にリリースしたCDアルバム『ロマンサ』は高く評価され、
レコード芸術誌にて「特選盤」に選ばれる。
ひとこと
過ぎ去った時代、遠く離れた地への切ないあこがれ…
濱田 圭のリサイタル・アルバム第2集!