曲目
幸せな恋なんてないさ/G.ブラッサンス
パリとゲッティンゲン/ バルバラ
群衆/A.カブラル
澄んだ泉のほとりで/G.ブラッサンス
パリに帰りて/C.トレネ
昔の恋人たち/G.ブラッサンス
愛の讃歌/M.モノー
僕の部屋に雨が降る/C.トレネ
ラヴェル賛歌のように/A.デュモン
亡き皇女のためのパヴァーヌ/M.ラヴェル
プチ・パパ・ノエル/T.ロッシ
エリのためのパッサカリア/L.ブローウェル
メロディア・センチメンタル/H.ヴィラ=ロボス
ウォーキング・イン・リオ/L.ボンファ
愛する母/M.M.ポンセ
神の愛のほどこし/A.バリオス
アルフォンシーナと海/A.ラミレス
11月のある日/L.ブローウェル
想いが届く日/C.ガルデル
メリー・リトル・クリスマス/H.マーティン
演奏評
(…)全体を通じて、高度なテクニックに支えられた
歌いまわしのセンスが素晴らしく、
金谷と同じく、パリ国立高等音楽院の出身者である、
故稲垣 稔、大萩康司らにも相通じるようなロマンチシズムを感じずにいられない。
(…)かつてはシリアスな難曲に取り組む孤高のギタリストという印象のあった金谷に
新たな側面を見出せたことは嬉しい驚きだ。
良い意味で万人受けしそうでもあり、何度も繰り返し聴きたくなる快作。
(現代ギター 2020年3月号)
(…)演奏ぶりも、全体に小味な印象ながら、
行き届いた表現の目立つ優れたもの。
(レコード芸術 2020年4月号 準推薦盤)
録音評
楽器全体の響きがうまくとらえられ、やや多めの残響感ながら
しっかりとした音像感で安定性のよさを聴かせる。
その響きにはやや短めの反射成分が含まれるが輝かしさもあって、
ひとつひとつの音の明瞭感につながるようだ。
(レコード芸術 2020年4月号 92点)
演奏者プロフィール
金谷幸三
クラシックギターをパリ国立高等音楽院およびパリ国際音楽大学に学ぶ。これまで小林勝夫、岡本一郎、アレクサンドル・ラゴヤ、ミシェル・サダノフスキー各氏に師事。柔らかく流麗な音楽表現を武器にバロックから現代前衛音楽まで幅広いレパートリーをこなす。通常のギターのほか特殊な11弦ギターを用い、常に多彩な「響き」を追究、2012年、全編11弦ギター演奏によるCD『≠Forlorne Hope』を発表。
関西屈指の本格派ギタリストとして高い評価を得る一方、路上ライブを行なうなど既存のクラシック界の常識にとらわれない自由な行動によっても注目されている。
2017年よりフルーティスト・岡本万貴とのユニット「黒江万金堂」を結成、アンサンブルでも積極的に活動を行なう。
2005年に参加した「細川俊夫ランドスケープ」演奏メンバーとして第5回佐治敬三賞受賞のほか、第2回シャントレル国際ギターコンクール優勝(フランス)、第43回東京国際ギターコンクール3位(邦人最高位)など受賞多数。後進の指導を行ないつつキッズギター・クラブを主宰、幼児・児童を対象にギター早期教育にも力を入れている。
2018年、初中級レベルの作品をあえて集めた問題作『Jeux Interdits』を発表、話題を呼ぶ。
ひとこと
このアルバムが二人の間をリラックスさせ
なめらかに繋ぐ
歌となってほしいと切に願います
これまで
自分を愛してくれたすべての人に捧げます(金谷幸三)
あふれる想いをギターにのせて…
金谷幸三が贈るさまざまな愛の形、愛の歌…