曲目
【デュオ】
夜明けの光のなかで
南の彼方へ
【濱田ソロ】
エメラルドの都
ソング・フォー・ジョアンナ
アルガルヴェの想い出
ギター職人のフアニート
コウベ・イン・マイ・ハート
コンプラント
【亀井ソロ】
友へのバラード
エヴォカシオン・ノスタルジーク
スノー・イン・マイ・ハート
魔法の呪文
【デュオ】
ジェラルダ
ア・レインボー・フォー・ミノル
秋の憂愁
アルター・エゴ
演奏評
(…)濱田、亀井の演奏は緻密なパズルを
1片ずつ繊細に形作っていくような内省的なもので、
楽曲を愛おしむかのように心地よい余韻と美しい歌い回しを聴かせている。
レーモン作品の録音としてはソロ・デュオ共に稲垣の後継たる最上級の作品と言えよう。
(現代ギター 2023年6月号)
(…)レーモンの音楽は楽器を知悉した人らしくギターの魅力に富むと同時に、
親しみやすく、聴き手に感動を与えずにおかないヒューマンな魅力がある。
濱田らの演奏も聴きどころのツボを押さえたもの。
(…)[濱田、亀井の]個性は異なるものの、
共通点はレーモンへの敬愛が感じられること。
濱田と亀井に献呈された〈秋の憂愁〉は繊細な表現と優しい情感がすばらしい。
(レコード芸術 2023年7月号 準特選盤)
録音評
デュオはわずかに左右への広がりを感じさせるがその響きは見事に一体。
それぞれのソロは当然センターに位置するがここでもデュオ同様に
ほどよくかつ質感の高い間接音が全体を包み込みのびのびと展開している。
(レコード芸術 2023年7月号 92点)
演奏者プロフィール
濱田 圭
9歳よりギターを始め、故吉田藤太郎氏、故稲垣稔氏に師事。日本ギターコンクール中学の部、高校の部で第1位を受賞。10代の頃から演奏活動を始め、第37回九州ギター音楽コンクール最高位、第25回ギター音楽大賞グランプリならびに大阪府知事杯大阪府知事賞、第28回山口ギターコンクール第1位、第27回日本ギターコンクール第1位ならびに読売新聞社賞を受賞。2015年夏に、CDアルバム『濱田圭クラシックギターリサイタル「Romanza」』を発売し、レコード芸術誌にて特選盤に選出される。2019年には、2ndアルバム『宮廷の歌』をリリースする。演奏活動のみならず、後進の育成や国内および国際ギターコンクールでの審査員も務める。日本ギター協会 理事。日本ギター連盟 正会員。
亀井貴幸
大阪音楽大学短期大学部音楽専攻(ギター)卒業。パリ・エコール・ノルマル音楽院室内楽科を修了、高等ディプロムを取得。国立ヴェルサイユ音楽院ギター科を満場一致の首席で修了、音楽研究ディプロムを取得。京都市立芸術大学大学院音楽研究科音楽学専攻修士課程を修了。2005年パリUFAM国際コンクールギター部門第2位受賞。フランス、ドイツ、ロシア、台湾、日本各地で演奏活動を行ない、関西を中心に後進の指導にあたっている。日本ギター協会の会員として日本ギターコンクール、日本ギターアンサンブルフェスティバルの審査員を務めるほか、全国高等学校ギター・マンドリン音楽コンクール、中学校高等学校ギター・マンドリン音楽祭などで審査員を務める。
ひとこと
私の音楽が、これ以上ないほど素晴らしいCDとなった!
この二人の優れたギタリストによる、インスピレーションと感性に溢れた、
非凡なレベルの演奏となっている。
Kei HAMADAとTakayuki KAMEIの指に紡がれて、
私の音楽は匠の職人によって磨かれた宝石となったのだ。
(ジャン=マリー・レーモン)
日本でも人気の高いギタリスト・作曲家ジャン=マリー・レーモンの作品を、
彼とも共演経験があり親交の深い濱田・亀井の両氏が演奏します。
濱田・亀井のために書かれた新作〈秋の憂愁〉の録音も注目です。