ウッドノート・スタジオより以前に制作したCD

ウッドノート・スタジオとして独立する以前、 シュペルノーヴァ・レーベルや現代ギター社で制作したCDを抜粋して紹介します。 下記タイトルをクリックしてください。詳細ページに移ります。

 サウンド・マトリクス制作(シュペルノーヴァ・レーベル)

 サウンド・マトリクス制作(シュペルノーヴァ以外)

 現代ギター社制作

竹内永和/ロマンチックじゃない?

SNCD0041
  • 録音日:1995年7月4〜5日
  • 録音会場:埼玉・入間市民会館
  • 発売:1995年9月
  • 現在絶版
  •  曲目

    ロジャース:ロマンチックじゃない?
    ジョビン:ワン・ノート・サンバ
    パートン:オールウェイズ・ラブ・ユー
    レノン&マッカートニー:ノルウェイの森,レディ・マドンナ
    レイ:男と女
    ゴールド:さよならを教えて
    マンシーニ:ムーン・リバー,シャレード,酒とバラの日々
    ジョビン:ソ・ダンソ・サンバ
    フェレイラ:レカード・ボサノヴァ
    ルグラン:シェルブールの雨傘
    ジョビン:おいしい水,コルコヴァード

     ひとこと

    サウンドマトリクスに入社した時は営業として入ったのですが、
    曲折があって録音ディレクターをすることになり、
    このアルバムで初めてディレクターとして仕事しました。
    あたふたしながらも、なんとかやりとげた仕事です。
    当時「現代ギター」誌でポピュラーアレンジを長期連載されていた竹内さん。
    このアルバムでは演奏家としての竹内さんに焦点を当て、
    アレンジも連載よりずっと凝ったものとなりました。
    〈レディ・マドンナ〉のノリのいい演奏は今聴いてもワクワクします。

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    益田正洋/デビュー〜21世紀への鼓動

    SNCD0051
  • 録音日:1995年7月19〜20日
  • 録音会場:埼玉・入間市民会館
  • 発売:1995年10月(シュペルノーヴァ盤)
  • FOCD9594
  • 再発売:2013年5月29日(フォンテック盤)
  • フォンテックより発売
  •  曲目

    ソル:もしも私が羊歯だったらによる変奏曲Op.26
    バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番BWV1001
    アグアド:序奏とロンド
    タンスマン:組曲カヴァティーナ
    ブローウェル:舞踏礼讃
    ロドリーゴ:ファンダンゴ
    ソル:第7幻想曲Op.30

     演奏評 レコード芸術誌 推薦

    ファースト・アルバムである。
    ギタリストとしてのいわば萌芽と趣向、意欲がぎっしりと詰まった内容だ。
    17歳の益田のあるがままを写し取った清々とした演奏に心惹かれる。
    (レコード芸術誌評〜再発時:2013年8月号)

     ひとこと

    上記、竹内さんのアルバムを録音して、
    ほとんど間を置かずに次のアルバムの録音でした。
    益田正洋さんといえば、近年はフォンテックより充実した内容のCDを
    次々発表する気鋭のギタリストですが、
    このアルバム録音時はまだ高校生、ジャケットの写真もまだ初々しい。
    しかし、難曲の数々を、現在にも通じる確かなテクニックと
    豊かな歌心あふれる演奏を聴かせます。

    ながらく絶版となっていましたが、2013年5月にフォンテックより再リリースとなりました。
    解説は濱田滋郎氏による新書きです。

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    崎元 譲(ハーモニカ) 三宅美子(ハープ)/アリオーソ

    SNCD0061
  • 録音日:1995年8月17〜18日
  • 録音会場:東京・パルテノン多摩 小ホール
  • 発売:1995年9月(シュペルノーヴァ盤)
  • 25cm589
  • 再発売:2000年5月(カメラータ盤)
  • 現在カメラータ・トウキョウで発売中
  •  曲目

    バッハ〜グノー:アヴェ・マリア
    バッハ:アリオーソ
    ベートーヴェン:ト調のメヌエット
    ハイドン:セレナーデ
    パラディス:シチリアーノ
    ゴセック:ガヴォット
    シューマン:トロイメライ
    ルビンシュタイン:ト調のメロディー
    エルガー:愛の挨拶
    アルベニス:入江のざわめき(ハープ独奏)
    カタルーニャ民謡:鳥の歌
    ビゼー:アルルの女より〜メヌエット
    サン=サーンス:白鳥
    サティ:ジムノペディ第1番
    ドビュッシー:月の光
    ラヴェル:子守歌
    フォーレ:夢のあとに
    イベール:間奏曲
    ライリー:セレナーデとカプリス(ハーモニカ独奏)
    アイルランド民謡:ロンドンデリー・エア

     ひとこと

    ハーモニカとハープ、というちょっと変わった組み合わせのアルバムです。
    『ハーモニカ渡来100年』を記念する行事に合わせての発売でした。
    ハーモニカもハープも、間近にじっくり聴くのは初めて。
    一人で複声部を同時に演奏するハーモニカ、
    いったい口の中はどうなっているのでしょう?
    優雅なイメージのハープも、7本のペダルをひっきりなしに足で操作、
    相当“忙しい”楽器です。
    軽めのクラシックが並び、とてもリラックスして楽しめるアルバムになりました。

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    稲垣 稔/カルカッシ:25の練習曲

    SNCD0071
  • 録音日:1995年11月6〜8日
  • 録音会場:埼玉・所沢市民文化センター・ミューズ キューブホール
  • 発売:1996年5月(シュペルノーヴァ盤)
  • GGBD5002
  • 再発売:2002年10月(現代ギター社盤)
  • 現在現代ギター社より発売中
  •  曲目

    カルカッシ:25の練習曲Op.60
    カルカッシ:「月の光」の主題による変奏曲Op.7

     演奏評 レコード芸術誌 準特選盤

    演奏にあたった稲垣 稔が、たんなる模範演奏の範囲をはるかに超えた、
    「これぞまさしくギターによる“音楽”」と言いたいものを差し示している事実である。
    きわめて誠実に、楽譜に即してひいていながら、
    稲垣の音色の美しさ、フレージング、アゴーギグ、デュナミークの絶妙さは、
    実に非凡としか言いようがない。(レコード芸術誌評)

     録音評

    無駄な装飾を一切施さないナチュラルでストレートなギター・イメージが
    間近にスッキリと定位する。
    音の立ち上がりを中心にカチッとしたフォーカスで定位し、
    アコースティックの取り込みは控え目。(stereo誌評)

     ひとこと

    シュペルノーヴァの名物企画、ギターエチュードシリーズがここから始まりました。
    「単なるお手本ではない、聴いて楽しめるエチュード集」を目指して、全7枚で企画されました。
    稲垣さんの演奏はまさにそのコンセプトにぴったり。
    「カルカッシってこんなにいい曲だったんだ」と思わせる、実に絶妙な演奏です。
    現在は現代ギター社に移って発売されていますが、コンスタントに売れ続けている1枚です。

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    永島志基/アグアド:27の練習曲

    SNCD0072
  • 録音日:1996年3月21〜22日
  • 録音会場:埼玉・所沢市民文化センター・ミューズ キューブホール
  • 発売:1996年7月(シュペルノーヴァ盤)
  • GGBD5001
  • 再発売:2002年12月(現代ギター社盤)
  • 現在現代ギター社より発売中
  •  曲目

    アグアド:
    27の練習曲(1843年版「新ギター教本」より)
    アダージョOp.2-1より
    軍隊行進曲WoO
    ファンダンゴの変奏Op.16

     ひとこと

    「ギターエチュードシリーズ」の第2弾。
    アグアド晩年の力作、1843年版「新ギター教本」の中核になる27の練習曲を全曲収録。
    世界初録音となる作品です。
    同時収録の3曲もそれぞれ優れた演奏で、アグアドの知られざる一面を紹介するものでした。
    〈軍隊行進曲〉はオープンEチューニング、つまり5弦B、4弦E、3弦Gisに上げて演奏、
    ギターの変則調弦はダウンチューニングが多いけれど、これはかなりのアップチューニング、
    「弦が切れないか、楽器が傷まないか…」とドキドキしながらの録音でした。

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    稲垣 稔/コスト:25の練習曲

    SNCD0073
  • 録音日:1996年4月17〜19日
  • 録音会場:埼玉・所沢市民文化センター・ミューズ キューブホール
  • 発売:1996年7月(シュペルノーヴァ盤)
  • GGBD5003
  • 再発売:2002年11月(現代ギター社盤)
  • 現在現代ギター社より発売中
  •  曲目

    コスト:25の練習曲Op.38

     演奏評 レコード芸術誌 特選盤

    終始たいそう充実した、技術のみならず音楽的にも周到な演奏を聴かせてくれる。
    後段の数曲など演奏会用作品としても難曲なのだが、
    あたたかな血の通った音楽として聴かせとおす彼の技倆はじつにすばらしい。
    (レコード芸術誌評)

     録音評

    厚みのある、しっかりとしたギターのエネルギーと繊細感とが、よくピックアップされている。
    (レコード芸術誌評)

     ひとこと

    稲垣さんとはカルカッシに続いて2回目の録音。
    カルカッシの時も素晴らしい演奏でしたが、
    ロマン派のコストは稲垣さんの音楽にもよくマッチし、
    さらに素晴らしい演奏を収録することができました。
    この曲集の全曲録音も世界的に珍しく、今現在でも貴重な音源です。

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    毛塚功一/ソル:練習曲Op.6、Op.29

    SNCD0074
  • 録音日:1996年6月28〜30日
  • 録音会場:東京・ティアラこうとう 小ホール
  • 発売:1996年10月(シュペルノーヴァ盤)
  • GGBD5004
  • 再発売:2004年6月(現代ギター社盤)
  • 現在現代ギター社より発売中
  •  曲目

    ソル:
    練習曲Op.6
    練習曲Op.29

     録音評 「stereo」誌CD優秀録音盤

    「間近にギター演奏を望む収録パターンである。
    程よい音量に設定され、目を閉じると眼前で生演奏が
    行われているような印象にまとめられている。
    オーディオ・ソースとしても薦められる好録音。(stereo誌評)

     ひとこと

    いよいよソルの練習曲です。
    Op.6、29、31、35、44、60、合わせて全144曲という膨大な数を
    、 毛塚功一さんと藤井敬吾さんに演奏をお願いして、録音となりました。
    全曲録音は過去に山下和仁盤があったくらいで、
    あのナクソスでも全曲収録はされていません。
    特にこのOp.6、29は名曲揃い。
    毛塚さんの真摯な演奏とあいまって、素晴らしい盤になりました。

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    毛塚功一、永島志基/愛の歌

    SNCD0081
  • 録音日:1995年10月31日、11月14日
  • 録音会場:埼玉・所沢市民文化センター・ミューズ キューブホール
  • 発売:1996年2月(シュペルノーヴァ盤)
  • GGBD2007
  • 再発売:2000年9月(現代ギター社盤)
  • 現在現代ギター社より発売中
  •  曲目

    カタルーニャ民謡:聖母の御子
    プレトリウス:4つの舞曲
    フレスコバルディ:アリアと変奏
    ヴァイス:組曲「不実な女」
    ソル:グラン・ソロ
    メルツ:愛の歌
    アルベニス:グラナダ
    タレガ:アラビア風綺想曲
    バリオス:ワルツ第3番
    M=トローバ:マドローニョス
    ドノスティア:ドロール
    ラミレス:アルフォンシーナと海
    ファリャ:粉屋の踊り

     録音評 「stereo」誌CD優秀録音盤

    肉付きよく緻密なギター・イメージが比較的近接した遠近感で描写される。
    指で弦を弾く瞬間のタッチに至るまで明解に収録された好録音で、
    アコースティックも透明、奏者の息使いが生々しい。(stereo誌評)

     ひとこと

    当時現代ギター社から出ていた臨時増刊「名曲演奏の手びき」に準拠した録音。
    毛塚さんと永島さんによるソロの競演、といった形で収録されています。
    現在は元となった臨時増刊は絶版ですが、音だけとなっても充分聴き応えのある内容です。
    「stereo」誌で優秀録音盤に選定され、録音にも少し自信が持てるようになったものです。

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    藤井敬吾/グラナダの花

    SNCD0101
  • 録音日:1996年4月10〜11日
  • 録音会場:東京・ティアラこうとう 小ホール
  • 発売:1996年7月(シュペルノーヴァ盤)
  • GGBD3001
  • 再発売:(再発売年・調査中)(現代ギター社盤)
  • 現在現代ギター社より発売中
  •  曲目

    アンヘル・バリオス:
     グラナダの花,花売りの声,とこしえのペテネーラ,
     ジプシーたちはシギリージャス,エロイーサ,
     葡萄畑の下で,トナディージャ
    トゥリーナ:ソナタOp.61,セビーリャ幻想曲
    タレガ:アランブラの想い出,4つのマズルカ,12の小前奏曲

     演奏評 レコード芸術誌 特選盤

    さすがに作曲を行なう人らしく、楽譜をなぞる態度を超えて
    音楽そのものの本質に迫っているところが素晴らしい。
    表現力に直結する真の技巧の持ち主と言えよう。(レコード芸術誌評)

     録音評

    全体としてややオフ気味。
    鮮やかで、目の覚めるような音をねらったものとは本質的に異なり、
    音としてのまとまりを、間接音も含めてねらっているようだ。

     ひとこと

    〈羽衣伝説〉などで作曲家としても注目される藤井敬吾さん。
    このアルバムは演奏者としての藤井さんに焦点を当てたものです。
    アイディアの引き出しがとても豊富で、
    録音中もさまざまな表現を試しながらの刺激的なレコーディングでした。

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    上原由記音(ピアノ)/朱色の塔

    SNCD0111
  • 録音日:1996年8月1〜2日
  • 録音会場:埼玉・松伏町 田園ホール・エローラ
  • 発売:1996年10月
  •  曲目

    アルベニス:
     入江のざわめき,グラナダ,カタルーニャ,
     セビーリャ,カディス,アラゴン,キューバ,
     パバーナ・カプリチョ,前奏曲(アストゥリアス),
     オリエンタル,椰子の木陰,コルドバ,
     セギディーリャ,マジョルカ

     録音評

    シェイプアップされたフラット・バランスのピアノ・イメージが
    快い遠近感でクリアに定位する。
    音像は左右に軽く広げられ、タッチの細部まで明確に描写されている。
    間接音成分も澄み切っている。(stereo誌評)

     ひとこと

    初めてのピアノ・レコーディングということで、
    オーディオ評論家の石田善之氏をアドヴァイザーに迎えての録音でした。
    私のお気に入りの曲が並び、実に楽しくレコーディング作業を進めることができました。
    スペイン音楽の第一人者としてさらに活躍されている上原さん。
    2008〜09年にコジマ録音からアルベニス作品集4枚を発表し、
    そのいずれもが高い評価を受けています。

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    景山誠治(ヴァイオリン)、三木香代(ピアノ)/華麗なるポロネーズ

    SNCD0121
  • 録音日:1996年9月18〜19日
  • 録音会場:埼玉・松伏町 田園ホール・エローラ
  • 発売:1996年12月
  • SONARE10111
  • 再発売:2012年(ソナーレアートオフィス盤)
  • 現在ソナーレアートオフィスより発売中
  •  曲目

    クライスラー:前奏曲とアレグロ
    ヴィエニアフスキ:華麗なるポロネーズ・ニ長調Op.4
    チャイコフスキー:憂鬱なセレナーデOp.26、ワルツ=スケルツォOp.34
    ドヴォルザーク:ユモレスクOp.101-7、4つのロマンティックな小品Op.75
    ヴィエニアフスキ:華麗なるポロネーズ・イ長調Op.21
    マスネ:タイスの瞑想曲

     録音評

    広々としたのびやかな空間を感じさせるものがあり
    、 ヴァイオリンと伴奏のピアノがうまく空間にとけ合っている。
    トータルとして距離感は大きいのだが、響きや質感はけっこう高度なものがあり、
    音が曖昧になるようなことはない。(レコード芸術誌評)

     ひとこと

    このアルバムも石田善之氏を録音アドヴァイザーに迎えての録音でした。
    私にとってのお気に入りの録音で、リファレンス用ディスクとして使っています。
    曲目解説まで書いたのもこのアルバムが最初でした。

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    水戸茂雄(バロック・リュート)
    /J.S.バッハ、S.L.ヴァイス リュート作品集

    SNCD0131
  • 録音日:1997年5月19〜20日
  • 録音会場:埼玉・所沢市民文化センター・ミューズ キューブホール
  • 発売:1997年8月
  • 発売:N&S古楽研究会より発売中
  •  曲目

    バッハ:
     組曲ヘ長調BWV1006a
     プレリュード・ハ短調BWV999
     組曲ト短調BWV995より〜ガヴォット,ジーグ
    ヴァイス:
     ファンタジー・ハ短調
     メヌエット・ニ短調
     メヌエット・ハ長調
     パッサカリア・ニ長調
     カプリチオ・ニ長調
     組曲ト長調
     シャコンヌ・イ長調

     ひとこと

    録音の時は楽譜を見ながらチェックを入れるのですが、
    この時はリュート・タブラチュアを見ながらの録音作業。
    ギターが弾けるので、何となく“カン”で読めるものの、
    かなり緊張しながらの録音作業でした。
    シュペルノーヴァのジャケットデザインも私がやっていて、
    我ながら素人くさいなあと思いながら作り続けていましたが、
    このアルバムでやっと多少満足できるものになりました。

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    加藤繁雄/おいらはキャベツ作りの子〜加藤繁雄ギターリサイタル

    MTCD0008
  • 録音日:1996年1月30、31日
  • 録音会場:埼玉・所沢市民文化センター・ミューズ・キューブホール
  • 発売:1996年
  • 現在シグマ・ギタースクールより発売中
  •  曲目

    ジュリアーニ:「おいらはキャベツ作りの子」の主題による変奏曲Op.49
    バリオス:大聖堂
    ヴィラ=ロボス:4つのブラジル民謡組曲
    タレガ:アランブラの想い出
    ポンセ:南のソナチネ
    ドメニコーニ:コユンババ

     ひとこと

    東京大田区でシグマギタースクールを主宰されている加藤繁雄さんのCDです。
    特に〈コユンババ〉が名演です。
    繰り返しの多いこの曲、録音チェック用にコピーを切り貼りして、
    一方通行に流れる楽譜を作って録音に臨みました。
    繰り返しのある曲では何回目の演奏のチェックか分かるように、
    自分独自のマークを記入しながら録音を進行するのですが、
    あまりに繰り返しが多い曲だと、こういう工夫も必要になります。

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    吉田峯男/鳥海山はわがふるさとの山

    MTCD0021
  • 録音日:1996年12月5、18日
  • 録音会場:埼玉・所沢市民文化センター・ミューズ・キューブホール
  • 発売:1997年4月
  • 現代ギター社などで取り扱い中
  •  曲目

    ワルツ・センチメンタル

    ギターソロのための「雑歌」
    木琴
    日本風序奏とルンバ
    フルートとギター弾き語りのための「春宵感懐」
    フルートとギターのための「ファンタジー」
    ギターでよされ
    ギターでじょんがら
    鳥海山はわがふるさとの山

     ひとこと

    秋田出身のギタリスト吉田峯男さんの全曲自作品によるアルバムです。
    ギター弾き語り、そしてギターソロ、フルート&ギターなど、
    独特の世界が繰り広げられます。
    準拠楽譜が現代ギター社より発売されています。

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    毛塚功一、藤井敬吾/ソル:練習曲Op.31、Op.44

    GGBD5005
  • 録音日:1996年5月28〜30日(Op.31)
     1995年12月19〜21日(Op.44)
  • 録音会場:東京・ティアラこうとう 小ホール(Op.31)
     埼玉・所沢市民文化センター・ミューズ・キューブホール(Op.44)
  • 発売:2004年8月
  • 現在現代ギター社より発売中
  •  曲目

    ソル:
    練習曲Op.31(演奏:毛塚功一)
    練習曲Op.44(演奏:藤井敬吾)

     ひとこと

    シュペルノーヴァで録音・編集まで終わりながら、発売までこぎ着けなかった作品。
    さいわい現代ギター社から発売となり、日の目を見ることができました。
    Op.31も人気曲がならぶ練習曲集、毛塚さんの真摯な演奏が聴けます。
    Op.44は地味ながら、藤井敬吾さんのアイデア満載の演奏で楽しく聴けます。

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    藤井敬吾/ソル:練習曲Op.35、Op.60

    GGBD5006
  • 録音日:1995年12月19〜21日
  • 録音会場:埼玉・所沢市民文化センター・ミューズ・キューブホール
  • 発売:2004年7月
  • 現在現代ギター社より発売中
  •  曲目

    ソル:
    練習曲Op.35
    練習曲Op.60

     ひとこと

    初心者向けの練習曲集ですが、やさしい曲でもアプローチ次第で、
    こんなにも音楽的に、楽しい曲集になるという見本のようなCDです。
    音楽表現について考える、良き音の教科書となることでしょう。

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    毛塚功一/タレガ:前奏曲と練習曲集

    GGBD5007
  • 録音日:1996年6月19〜20日
  • 録音会場:埼玉・所沢市民文化センター・ミューズ・キューブホール
  • 発売:2005年12月
  • 現在現代ギター社より発売中
  •  曲目

    タレガ:
    14の前奏曲
    メヌエット形式の練習曲
    速度の練習曲
    アラールの練習曲
    J.S.バッハのフーガによる練習曲
    クラーマーの練習曲
    ゴットシャルクの練習曲
    愛の嘆息
    メンデルスゾーンの主題による前奏曲
    シューマンの1断章による練習曲
    タールベルクの主題と練習曲
    ヴュータンの練習曲
    プルーデンの練習曲

     ひとこと

    エチュードシリーズの最後の1枚。
    現代ギター社でも発売されるまでずいぶん掛かって、
    結局録音から発売まで10年近い時間がたってしまいました。
    でも、無事に全7枚が発売となり、肩の荷が降りました。
    これも毛塚さんの名演が聴ける、お気に入りのCDです。

    このCD、実はレコード芸術誌で特選盤となっていたのですが、
    手元にその記事がなく、評価を紹介できません。
    見つけましたら、改めてご紹介いたします。

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    TOYS/TOYS PLAY TANGO!

    GGBD3015
  • 録音日:2004年10月20〜21日
  • 録音会場:栃木・岩舟町文化会館コスモスホール
  • 発売:2006年5月
  • 現在現代ギター社より発売中
  •  曲目

    クカロ:ポルテーニャの影法師
    ホーベス:ブエノスアイレス、パトテロ・センチメンタル
    ビジョルド:街角、子牛、エル・チョクロ
    デカロ:小猿
    メタージョ:愚か者
    モーレス:灰色の昼下がり、軍靴の響き
    ピアソラ:ロ・ケ・ベンドラ、セーヌ川、ブエノスアイレスの夏、チキリン・デ・バチン
    ガルデル:我が懐かしのブエノスアイレス
    トロイロ:南
    レサーノ:クリオージョの決闘
    カナロ:黄金の心、泣き虫
    コビアン:郷愁
    ロドリゲス:ラ・クンパルシータ

     ひとこと

    現代ギター社に転職してから編集や営業担当で、しばらく録音から離れていましたが、
    このアルバムで久しぶりに録音再開でした。
    機材の足りないものを買いそろえたりで、
    手持ちの機材だけで録音から編集まで完結できるようになりました。

    ベテラン3人組の、味のあるタンゴ集です。
    中でも小胎さんのキレのあるバッキングは名人芸です。
    この録音の時、台風が直撃し、1日目の録音終了後は暴風雨の中をホテルまで帰り、
    ホテルの部屋に集まって、飲みながら台風情報を見ていました。
    幸い翌日には台風一過の青空となり、名物の佐野ラーメンを食べながら、
    気持ちよく録音を終わることができました。

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    アルポリール・ギタートリオ/アルポリズム

    GGBD3016
  • 録音日:2005年5月17〜19日
  • 録音会場:栃木・岩舟町文化会館コスモスホール
  • 発売:2006年5月
  • 現在現代ギター社より発売中
  •  曲目

    ベリナティ:ビー玉遊びのバイヨン
    ロドリゲス〜佐藤弘和:ラ・クンパルシータ
    クレンジャンス:ソナタ「黒い海」
    アブレウ〜永島志基:ティコ・ティコ・リブレ
    プホール:世紀末
    ドビュッシー〜新井伴典:ベルガマスク組曲
    ヴューストホフ:サンバ協奏曲

     録音評

    3台のギターが横に並んで適度に広がり、いずれも音像が鮮やかに定位。
    いずれの音色も歯切れのよい直接音が透明で美しく、
    間接音が豊かで、肉づきがよく、音色がよく揃った美しい合奏を聴かせる。
    ギターひとつひとつの音色が美しいばかりでなく、
    3台の合奏が明快、美しく収録されており、ギター合奏の学習におすすめのCDだ。
    (レコード芸術誌評)

     ひとこと

    若手実力派3人によるギタートリオです。
    満足できるまで何度もテイクを重ねて、くたくたになりながらも、
    「もう1回!」と言って演奏するときの集中力がすばらしく、
    モニタールームで、鳥肌もののすごい演奏を聴いていました。
    〈ビー玉遊びのバイヨン〉など、聴くたびにあの感動を思い出します。

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    稲垣 稔/ソングス

    GGBD3018
  • 録音日:2005年11月1〜3日
  • 録音会場:栃木・岩舟町文化会館コスモスホール
  • 発売:2006年9月
  • 現在現代ギター社より発売中
  •  曲目

    カサド:前奏曲とサルダーナ、レオナルドの歌、2つのフィンランドの歌
    リョベート編:4つのカタルーニャ民謡
    [アメリアの遺言、ロッシニョール、糸を紡ぐ娘、盗賊の歌]
    イギリス民謡〜E.S.デ・ラ・マーサ編:グリーンスリーヴス
    デュアート編:2つのイギリス民謡[茂みといばら、くろどりと鶫(つぐみ)]
    テオドラキス:3つのエピタフィオス
    クレンジャンス:ラ・ミラネーゼ
    ポンセ:しおれた心、愛する母
    フォスター〜E.S.デ・ラ・マーサ編:スワニー河
    アスピアス編:2つのメキシコ民謡[小鳥売りの娘、ラ・アデリータ]
    レイス:もしも彼女がたずねたら、1つのワルツと2つの愛
    バリオス:クリスマスの歌

     演奏評 「レコード芸術」誌特選盤

    なんと美しくまどかなギターの音であろうか。
    安定感と、デリカシーに満ちた歌ごころとの最も高度な両立が、
    聴きての心をまさしく桃源郷へと導く。(略)
    讃めても讃め足りないディスクとは、このような1枚を指す。(レコード芸術誌評)

     録音評

    ややさっぱりした感触ではあるが、それだけにギター音像の定位は明確。
    演奏の細かい表情がよく捉えられている。
    ある意味では教科書的な録音でもあり、手堅さをも感じさせる。(レコード芸術誌評)

     ひとこと

    シュペルノーヴァ以来、久しぶりに稲垣さんの録音です。
    徹底的に細部までこだわる稲垣さんの演奏、こちらも緊張して録音に臨みます。
    何度もテイクを重ね、編集にも細心の注意を払って仕上げたCD、
    無事にレコ芸特選盤となり、ほっとしました。

    このアルバムについては選曲段階から関わっています。
    実は一部の曲(グリーンスリーヴスとか)は私からの提案で弾いてもらった曲でした。
    いろいろ思い出深いアルバムです。

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    津田昭治/ソロ・ウクレレを楽しもう(添付CD)

    GG456
  • 録音会場:東京・現代ギター社 GGサロン
  • 発売:2008年10月
  • 現在現代ギター社より発売中
  •  曲目

    パオアカラニの私の花(リリウオカラニ)
    ハワイのわらぶき小屋(Cogswell/Harrison/Noble)
    メヌエットとパッサカリア(ド・ヴィゼー)
    交響曲第40番第1楽章(モーツァルト)
    交響曲第9番 「グレート」第2楽章(シューベルト)
    愛の夢 第3番(リスト)
    火祭りの踊り(ファリャ)
    誰かが誰かを愛してる(コスロー、レーン)
    マイ・フーリッシュ・ハート(ヤング)
    エル・チョクロ(ビジョルド)
    リベルタンゴ(ピアソラ)
    星条旗よ永遠なれ(スーザ)
    タフワフワイ(レレイオホク)
    小さな竹の橋(シェルマン)

     ひとこと

    これは楽譜に添付されたCDの録音でした。
    録音ということについてはあまり条件の良くないGGサロンでの収録でしたが、
    ウクレレ1本で〈火祭り〉〈星条旗〉など超絶技巧ものから、
    クラシック、ポピュラー、もちろんハワイアンまで取り込んだ、
    なかなか楽しいCDに仕上がりました。
    この曲集は月刊誌の連載から抜粋、加筆してまとめたものですが、
    連載は私が編集として担当していました。
    どの曲を取り上げるか、コラムはどれを入れるか、など
    曲集の編集についても津田さんとあれこれ話しながら進めていきました。
    これも思い出深い曲集です。

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