金谷幸三(11弦G)/失われし望み ≠forlorne hope

WNCD1006
  • 録音日:2012年6月28、29日
  • 録音会場:大阪・箕面メイプルホール
  • 発売元:エスカルゴなギター
  • 品番:WNCD-1006※絶版


  • 2018年4月、再発されました。
  • 再発品番:WNCD-1029
  • 税込価格:3,000円
  •  曲目

    夢(J.ケージ)
    組曲第1番変ホ長調(原曲ト長調)(H.パーセル)
      プレリュード〜アルマンド〜コラント〜メヌエット
    組曲第2番ハ短調(原曲ト短調)(H.パーセル)
      プレリュード〜アルマンド〜コラント〜サラバンド
    干からびた胎児(E.サティ)
      なまこの胎児
      無柄眼類の胎児
      柄眼類の胎児
    夢想(C.ドビュッシー)
    ベルガマスク組曲(C.ドビュッシー)
      プレリュード
      メヌエット
      月の光
      パスピエ
    風景の中で(J.ケージ)
    失われし望み(J.ダウランド)

     演奏評

    金谷の演奏を聴いていると、時代、ジャンル、を超越した
    一貫したテーマのようなものが感じられる。
    それは音楽に対する捉え方=演奏者の内面にある心象風景を、
    ギターという枠を超えて表現したいということであろう。
    (現代ギター 2012年12月号新譜案内)

    レコード芸術誌 準特選盤
    …彼は11コースのギターを用い、たいへんユニークなプログラムで、
    良いひとときをギター・ファンに贈ってくれる。
    (中略)…(ケージの)「夢」および「風景の中で」で、
    余韻の豊富な多弦ギターによりこれを聴くのは、なかなかにすばらしい体験である。
    というのも、金谷の音自体が、たいへん美しいからにほかならない。
    ギター音楽のうちに取り込まれた、これらはひとつの財宝となろう。
    (中略)ギター界に新風を送って、実(じつ)もある、興味深いリサイタル盤である。
    (レコード芸術 2013年1月号 濱田滋郎・評)

     録音評

    非常に明瞭で粒立ちがよい。
    2本のスピーカーのほぼ中央にしっかりと音像が定位するが、
    広がりやのびやかさ、空間的なゆとり感がもう少しあってもよさそう。
    残響成分は多すぎず、少なすぎずでほどよく、
    響きの柔らかさと明瞭感のバランスも絶妙。
    〈90点〉(レコード芸術 2013年1月号 石田善之・評)

     ひとこと

    金谷さんは私が現代ギター社の大阪ショップに勤めていた頃、
    そこでギター講師をされてました。
    そんな縁で、このたび金谷さんの初CDをこちらで制作させていただきました。
    すべて11弦ギターによる演奏です。
    ルネサンスから現代までですが、いわゆる名曲集ではない独自の視点を感じます。
    難解な現代音楽のイメージが強いジョン・ケージですが、
    「これがケージ!?」というくらい美しい曲です。
    ドビュッシーやサティも素晴らしい演奏です。
    ギターソロによるベルガマスクは初めてではないでしょうか。
    ぜひお聴きください。

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